フラクトオリゴ糖はFODMAP? プレバイオティクス効果とIBSの注意点を専門家が解説

この記事でわかること

この記事は、フラクトオリゴ糖について「腸活(プレバイオティクス)として摂りたい人」と「FODMAP(フォドマップ)が気になり、摂っていいか不安な人」の両方に向けて書いています。

結論から言うと、フラクトオリゴ糖は、あなたの腸の状態によって「強い味方」にも「不調の原因」にもなります。

この記事(2025年11月時点の最新情報に基づく)を読むことで、以下の点がわかります。

  • フラクトオリゴ糖の科学的に認められたプレバイオティクス効果(便通改善など)
  • なぜIBS(過敏性腸症候群)の人が摂ると下痢やガス、腹痛の原因になるのか(FODMAPとの関係)
  • イヌリンとの違いや、フラクトオリゴ糖を多く含む食べ物
  • 健常者向けの「摂取目安」と「摂りすぎ」のサイン
  • あなたがフラクトオリゴ糖を摂るべきかどうかの判断基準

フラクトオリゴ糖とは? イヌリンとの違い

まずは、フラクトオリゴ糖がどのようなものか、基本を押さえましょう。

プレバイオティクスの代表格「フラクトオリゴ糖」

フラクトオリゴ糖(Fructooligosaccharides, FOS)は、タマネギ、ゴボウ、ニンニク、バナナなどに含まれるオリゴ糖の一種です。 [8]

消化酵素で分解されずに大腸まで届き、そこで選択的に善玉菌(特にビフィズス菌)のエサとなります。 [1, 2, 4] このように「宿主(ヒト)の健康に有益な影響をもたらす、選択的に利用される基質」をプレバイオティクスと呼びます(ISAPP国際科学協会 2017年の定義)。 [1]

フラクトオリゴ糖とイヌリンの関係(どちらも「フルクタン」の仲間)

フラクトオリゴ糖とイヌリンは、どちらも「フルクタン」という水溶性食物繊維の仲間です。 [2]

主な違いは「長さ(重合度)」です。

  • フラクトオリゴ糖 (FOS): 短いフルクタン(短鎖)。 [2, 3]
  • イヌリン: 長いフルクタン(長鎖)。 [2]

この長さの違いにより、大腸での発酵の速さや場所が異なると考えられています。一般的に、フラクトオリゴ糖(短鎖)は発酵が速く、大腸の入り口付近(近位)でガスを産生しやすい傾向が示唆されています。 [2, 5]

フラクトオリゴ糖を多く含む食べ物

フラクトオリゴ糖(フルクタンとして)は、以下のような食品に多く含まれています。

  • 野菜類: タマネギ、ニンニク、ゴボウ、アスパラガス、アーティチョーク [8]
  • 穀類: 小麦製品(パン、パスタ、シリアルなど)、ライ麦 [8]
  • 果物類: (特に熟した)バナナ ※ [23, 24]
  • その他: キクイモ

※バナナは産地・品種・熟度などによりFODMAP含有が変動します。モナッシュ大学の調査では、firm(やや青め)のバナナは低FODMAP、ripe(熟した)バナナはフルクタン由来で高FODMAPと報告されています。具体的な許容量(サービングサイズ)はMonash University FODMAPアプリ等の最新データをご確認ください。 [24]

この章のポイント

  • フラクトオリゴ糖(FOS)は、善玉菌のエサとなるプレバイオティクスの一種です。
  • FOSとイヌリンはどちらも「フルクタン」の仲間で、FOSの方が短い(短鎖)という特徴があります。
  • タマネギ、ニンニク、小麦製品、そして熟したバナナなどに多く含まれます。

【健常者・便秘傾向者向け】フラクトオリゴ糖のプレバイオティクス効果

腸に特別な不調がない方や、便秘に悩む方にとって、フラクトオリゴ糖はどのようなメリットが期待できるのでしょうか。

科学的根拠①:善玉菌のエサになり腸内環境を改善する

フラクトオリゴ糖は、大腸でビフィズス菌などの善玉菌に優先的に利用されます。その結果、善玉菌が増加し、短鎖脂肪酸(SCFA)などの有益な物質が産生されることが、多くの研究で一貫して報告されています。 [1, 4, 17]

科学的根拠②:便通の改善(トクホの事例)

便秘傾向の方において、フラクトオリゴ糖の摂取が便通を改善することは、複数の信頼できる研究(メタ分析)で示されています。 [5, 6]

  • 排便頻度の増加: 最近のメタ分析(2024年)では、短鎖のフルクタン(フラクトオリゴ糖など)の摂取が、排便頻度を有意に増やす(週に約1回程度)ことが報告されています。 [6]
  • 便の状態: 便の形状を適切な硬さ(ブリストル便形状スケールで3〜4)に近づける効果も示されています。 [5, 6]

日本では、これらの科学的根拠に基づき、フラクトオリゴ糖を関与成分として「おなかの調子を整える」「便通を改善する」といった表示が許可された特定保健用食品(トクホ)が多数存在します。 [11, 12]

血糖値やダイエット、肌への影響は?

フラクトオリゴ糖に関して「血糖値」「ダイエット」「肌」への効果を期待する声もありますが、現時点での科学的エビデンスは限定的です。

  • 血糖値: 耐糖能に異常がある方(糖尿病予備群など)で、食後の血糖値上昇を穏やかにするといった小〜中程度の改善報告はありますが、健常者では一貫した結果は得られていません(メタ分析 2019)。 [14]
  • ダイエット(体重): 体重減少に対する一貫した効果は確立されていません。 [5]
  • 肌への影響: 成人女性を対象とした小規模な予備研究 [16] などはありますが、科学的エビデンスは乏しく、確立した段階にはありません。

1日の摂取目安量と「摂りすぎ」のサイン

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、食物繊維全体の目標量は設定されていますが、フラクトオリゴ糖単体での公的な摂取基準(推奨量や上限量)はありません。 [13, 20]

実用的な目安としては、トクホなどで1日あたり6gといった摂取量が設定されている製品があります。 [11, 12]

健常な方であっても、一度に多く摂りすぎると、以下のような症状が出ることがあります。 [18, 19]

  • お腹の張り(膨満感)
  • ガスの増加(放屁)
  • お腹がゴロゴロする
  • 軟便・下痢

忍容性(お腹が耐えられる量)には個人差が大きいですが、1日15g〜20gを超えると、これらの消化器症状が出やすくなるという報告があります。 [18, 19] 不安な方は、1日数g程度の少量から始め、数日かけて徐々に増やしていく「漸増法」が推奨されます。 [5, 18, 19]

この章のポイント

  • フラクトオリゴ糖は、健常者や便秘傾向者の腸内環境(ビフィズス菌)便通(排便回数・便形状)を改善する科学的根拠が豊富です。 [5, 6]
  • 血糖値やダイエット、肌への効果は、現時点では確立していません。 [14, 15, 16]
  • 公的な摂取基準はありませんが、摂りすぎ(1日15-20g超)は健常者でも下痢やガスの原因になるため、少量からの漸増が勧められます。 [18, 19]

【要注意】フラクトオリゴ糖は「高FODMAP」です

ここが本記事の最も重要なポイントです。「腸に良いはずのフラクトオリゴ糖を摂ったら、逆にお腹の調子が悪くなった」という方は、FODMAP(フォドマップ)が関係している可能性が非常に高いです。

FODMAP(フォドマップ)とは何か?

FODMAPとは、小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい特定の糖質の総称です。以下の頭文字をとっています。

  • Fermentable(発酵性の)
  • Oligosaccharides(オリゴ糖フラクトオリゴ糖はココ
  • Disaccharides(二糖類:ラクトースなど)
  • Monosaccharides(単糖類:フルクトースなど)
  • And
  • Polyols(ポリオール:キシリトールなど)

なぜフラクトオリゴ糖がIBS(過敏性腸症候群)の症状を引き起こすのか

フラクトオリゴ糖は、「O(オリゴ糖)」の中の「フルクタン」に分類される、代表的な高FODMAP成分です。 [7, 8]

IBS(過敏性腸症候群)の方は、腸が非常にデリケートで、刺激に対して敏感(内臓知覚過敏)になっています。 [7]このような方が高FODMAPであるフラクトオリゴ糖を摂取すると、以下の2つの作用により、不快な症状が誘発されやすくなります。 [7, 8]

  1. ガスの産生: 小腸で吸収されなかったフラクトオリゴ糖が、大腸で腸内細菌によって急速に発酵し、ガス(水素や二酸化炭素)を大量に発生させます。
  2. 浸透圧効果: 腸管内の糖濃度が高くなるため、それを薄めようと腸の中に水分が引き込まれます(浸透圧)。

この「ガスの発生」と「水分の流入」が組み合わさることで腸が過度に引き伸ばされ(内腔拡張)、IBSの方特有の腹痛、お腹の張り(膨満感)、ゴロゴロ感、そして下痢といった症状が引き起こされるのです。 [7]

「プレバイオティクス=良いもの」と「高FODMAP=避けるべきもの」のパラドックス

「健常者には便通改善効果がある」ことと、「IBS患者には症状悪化の原因になる」ことは、一見矛盾しているように見えますが、科学的には両立します。

これは「薬」と「アレルギー」の関係に似ています。ある人にとっては非常に有効な薬が、別の人(アレルギー体質の人)にとっては強い副反応を引き起こすことがあるのと同じです。

フラクトオリゴ糖自体は「悪いもの」ではなく、「腸の状態(過敏性)によって、合う・合わないが明確に出る成分」なのです。

このため、IBSの管理に関する国際的なガイドライン(例:米国消化器病学会 ACG 2021年)では、症状改善のために「低FODMAP食」を限定的に試みることが推奨されています。 [10] 低FODMAP食の実践(除去期)においては、フラクトオリゴ糖(フルクタン)を含む食品は制限対象となります。 [7, 9, 10]

この章のポイント

  • フラクトオリゴ糖は、IBSの症状を引き起こす「高FODMAP」食品(フルクタン)に分類されます。 [7, 8]
  • IBSの方が摂ると、腸内での「急激なガス産生」と「水分流入」により、腹痛・膨満感・下痢を誘発する可能性があります。 [7]
  • このパラドックスは「成分の良し悪し」ではなく、「腸の状態との相性」の問題です。

【結論】あなたはフラクトオリゴ糖を摂るべきか?

科学的根拠に基づき、どのような人がフラクトオリゴ糖の摂取に向いていて、どのような人が控えるべきかを整理します。

推奨する人:特に腸の不調がない、または便秘気味の人

  • 健常な方
  • 便秘傾向にある方(IBSの便秘型とは異なり、ガスや腹痛が主症状ではない方)

上記に当てはまる方がプレバイオティクスとして腸活に取り入れるのは、非常に合理的です。ただし、前述の通り、お腹の張りや軟便を防ぐために、1日数g程度の少量から始め、数日かけてゆっくりと摂取量を調整することをお勧めします。 [18, 19]

控えるべき人:IBSの人、食べるとすぐお腹が張る人

  • 過敏性腸症候群(IBS)と診断されている方(特にガス型、下痢型、混合型の方)
  • 診断は受けていなくても、特定の食品(特に玉ねぎや小麦製品など)を食べた後に、高い確率で腹痛、ガス、下痢、強い膨満感に悩まされる方

上記に当てはまる方は、フラクトオリゴ糖の摂取が症状を悪化させる可能性が高いため、積極的な摂取は控えるべきです。 [10] まずは低FODMAP食の「除去期」として、フラクトオリゴ糖(フルクタン)を含む食品を制限し、症状が改善するかどうかを見るのが標準的なアプローチです。 [9, 10] ただし、この除去食は漫然と続けるものではなく、約2〜6週間の短期間行い、その後は症状を見ながら段階的に食品を再導入(チャレンジ)し、ご自身の耐性を把握する(個別化)のが原則です。 [9, 10]

IBSの人が腸活(プレバイオティクス)をしたい場合の代替案

IBSの方が腸内環境をケアしたい場合、高FODMAP(高発酵性)のフラクトオリゴ糖は避け、別の方法を検討するのが賢明です。

  1. 低FODMAPな食物繊維を試す:
    米国消化器病学会(ACG)のガイドラインでは、IBS症状の管理において、可溶性で粘性のある食物繊維(例:サイリウム)の摂取が推奨されています。 [10] サイリウムはFODMAPとは異なり、腸内でゆっくりとゲル化し、便の水分バランスを整える働きが期待できます。
  2. プロバイオティクス(菌そのもの)について:
    「善玉菌のエサ(プレバイオティクス)がダメなら、菌そのもの(プロバイオティクス)は?」と考えるかもしれません。しかし、IBSの全体的な症状(グローバル症状)に対しては、ACGガイドライン(2021年)では「プロバイオティクスの摂取を推奨しない」と明記されています(エビデンスが不十分なため)。 [10]
    ただし、菌株によっては個別の症状(例:膨満感)に効果を示す可能性を示唆する研究も存在するため、もし試す場合は、自分の症状に合うかどうかを慎重に見極める必要があります。

この章のポイント

  • 健常者・便秘傾向者は、少量からの漸増を心がければ、フラクトオリゴ糖の恩恵(便通改善)を受けやすいです。
  • IBS(過敏性腸症候群)の方は、症状悪化のリスクがあるため、摂取を控えるのが賢明です。 [10]
  • IBSの方が低FODMAP食を試す際は、約2-6週間の短期除去→再導入→個別化のステップが重要です。 [9, 10]
  • IBSの方の腸活は、フラクトオリゴ糖(高FODMAP)ではなく、サイリウムなどの低FODMAPな可溶性繊維が推奨されます。 [10]

まとめ:自分の腸と相談して上手に活用しよう

フラクトオリゴ糖は、「プレバイオティクス」としての優れた効果と、「高FODMAP」としての注意点という、二つの顔を持つ成分です。

  • 健常な方や便秘気味の方にとっては、腸内環境と便通をサポートする心強い味方です。
  • 一方、IBS(過敏性腸症候群)の方にとっては、ガスや下痢、腹痛を引き起こす不調の原因となり得ます。

大切なのは、一般論としての「腸活」に飛びつくのではなく、科学的な根拠を理解し、「自分の腸の状態に合っているか?」を冷静に見極めることです。

よくあるご質問(FAQ)

Q. フラクトオリゴ糖は「危険」なのですか?

A. 危険なものではありません。食品に含まれる安全な成分です。 [18, 19]ただし、健常者でも摂りすぎれば下痢をしますし、IBSの方のように腸が過敏な方には、少量でも不調の原因となる「相性」の問題が強く出ます。

Q. 「低FODMAP」のフラクトオリゴ糖はありますか?

A. いいえ、フラクトオリゴ糖自体が「高FODMAP(フルクタン)」に分類されます。「低FODMAP」を謳うプレバイオティクス製品がある場合、それはフラクトオリゴ糖ではない、別の種類の食物繊維(例:部分加水分解グアーガムやサイリウムなど)を使用している可能性が高いです。

Q. 赤ちゃんに与えても大丈夫ですか?

A. フラクトオリゴ糖(およびガラクトオリゴ糖)を配合した乳児用ミルクが、便の性状を母乳栄養児に近づけるといった報告が複数あり、安全性も示されています。 [21, 22]ただし、これは健康な乳児に対するものであり、IBSなど特定の診断があるお子様の管理とは別問題です。心配な場合は必ず小児科医にご相談ください。

読者の皆様へ:安全な情報活用のために(しないことリスト)

読者の皆様がご自身の健康を守るために、以下の点にご留意ください。

【誤った判断をしないために】

  • 「誰にでもおすすめの腸活」という情報を鵜呑みにしないでください。(人によって合う・合わないがあります)
  • IBSの症状(ガス、下痢、腹痛)があるのに、「腸内環境を改善するため」と無理にフラクトオリゴ糖を摂り続けないでください
  • FODMAPについて言及せずに「フラクトオリゴ糖が下痢を改善する」と書かれた情報を安易に信じないでください。(IBSの下痢には逆効果の可能性があります)

【代わりに心がけたいこと】

  • 食品やサプリメントを試す際は、必ず少量から始め、ご自身の体調(特にお腹の症状)の変化を注意深く観察してください。
  • もしフラクトオリゴ糖(または高FODMAP食品)を摂って不調を感じた場合は、一度摂取を中止し、症状が治まるかを確認してください。
  • お腹の不調が続く場合は、自己判断で腸活を試すのではなく、消化器内科の専門医に相談してください。

【免責事項】この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスに代わるものではありません。持病のある方、妊娠中の方、その他健康に不安のある方は、必ず事前に医師や管理栄養士にご相談ください。

参考文献

[1] Gibson GR, Hutkins R, Sanders ME, Prescott SL, Reimer RA, Salminen SJ, et al. Expert consensus document: ISAPP consensus statement on the definition and scope of prebiotics. Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology. 2017;14(8):491–502. https://doi.org/10.1038/nrgastro.2017.75

[2] Davani-Davari D, Negahdaripour M, Karimzadeh I, Seifan M, Mohkam M, Masoumi SJ, et al. Prebiotics: Definition, Types, Sources, Mechanisms, and Clinical Applications. Foods. 2019;8(3):92. https://doi.org/10.3390/foods8030092

[3] 消費者庁. 特定保健用食品(規格基準型)制度における規格基準(別添3)〔フラクトオリゴ糖等を含む〕. 2024年8月23日改定. https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses/

[4] Swanson KS, Gibson GR, Hutkins R, Reimer RA, Reid G, Sanders ME, et al. The ISAPP consensus statement on the definition and scope of synbiotics. Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology. 2020;17(11):687–701. https://doi.org/10.1038/s41575-020-0344-2

[5] Hughes RL, Alvarado DA, Swanson KS, Holscher HD. The Prebiotic Potential of Inulin-Type Fructans: A Systematic Review. Nutrients. 2021;13(7):2519. https://doi.org/10.3390/nu13072519

[6] Zhen H, Qian H, Liu X, Tan C. Fructooligosaccharides for Relieving Functional Constipation: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Foods. 2024;13(24):3993. https://doi.org/10.3390/foods13243993

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[8] Biesiekierski JR, Rosella O, Rose R, Liels K, Barrett JS, Shepherd SJ, et al. Quantification of fructans, galacto-oligosaccharides and other short-chain carbohydrates in processed grains and cereals. Journal of Human Nutrition and Dietetics. 2011;24(2):154–176. https://doi.org/10.1111/j.1365-277X.2010.01139.x

[9] Halmos EP, Power VA, Shepherd SJ, Gibson PR, Muir JG. A diet low in FODMAPs reduces symptoms of irritable bowel syndrome. Gastroenterology. 2014;146(1):67–75.e5. https://doi.org/10.1053/j.gastro.2013.09.046

[10] Lacy BE, Pimentel M, Brenner DM, Chey WD, Keefer LA, Long MD, et al. ACG Clinical Guideline: Management of Irritable Bowel Syndrome. The American Journal of Gastroenterology. 2021;116(1):17–44. https://doi.org/10.14309/ajg.0000000000001036

[11] 消費者庁. 特定保健用食品 許可(承認)品目一覧〔Excel〕. 更新:令和7年10月16日. https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses/

[12] 消費者庁. 特定保健用食品について(制度の概要、許可品目一覧への導線). https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses

[13] 厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書. 公表:令和6年10月11日/最終更新:令和7年3月25日. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html

[14] Wang L, Yang H, Huang H, Zhang C, Zuo H-X, Xu P, et al. Inulin-type fructans supplementation improves glycemic control for the prediabetes and type 2 diabetes populations: results from a GRADE-assessed systematic review and dose–response meta-analysis of 33 randomized controlled trials. Journal of Translational Medicine. 2019;17:410. https://doi.org/10.1186/s12967-019-02159-0

[15] Liu X, Wang H, Hu C, et al. Efficacy and safety of inulin for functional constipation: a protocol for systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. BMJ Open. 2021;11:e042597. https://doi.org/10.1136/bmjopen-2020-042597

[16] Dall’Oglio F, Milani M, Micali G. Effects of oral supplementation with FOS and GOS prebiotics in women with adult acne: the “S.O. Sweet” study: a proof-of-concept pilot trial. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2018;11:445–449. https://doi.org/10.2147/CCID.S179627

[17] Tandon D, Haque MM, Nair R, Gote M, Jain M, Krishnan P, et al. A prospective randomised, double-blind, placebo-controlled, dose-ranging study of the prebiotic short-chain fructo-oligosaccharides in healthy adults. Scientific Reports. 2019;9:5473. https://doi.org/10.1038/s41598-019-41837-3

[18] Bouhnik Y, Vahedi K, Achour L, Attar A, Salfati J, Pochart P, et al. Short-chain fructo-oligosaccharide administration dose-dependently increases fecal bifidobacteria in healthy humans. Journal of Nutrition. 1999;129(1):113–116. https://doi.org/10.1093/jn/129.1.113

[19] Scholtens PAMJ, Alles MS, Willemsen LEM, van den Braak C, Bindels JG, Boehm G, et al. Dietary fructo-oligosaccharides in healthy adults do not negatively affect faecal cytotoxicity: a randomised, double-blind, placebo-controlled crossover trial. British Journal of Nutrition. 2006;95(6):1143–1149. https://doi.org/10.1079/BJN20061765

[20] 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2025年版)スライド集. 公表:令和7年2月5日(2月6日一部差替え). https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49171.html

[21] Moro G, Minoli I, Mosca M, Fanaro S, Jelinek J, Stahl B, et al. Dosage-related bifidogenic effects of galacto- and fructooligosaccharides in formula-fed term infants. Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition. 2002;34(3):291–295. https://doi.org/10.1097/00005176-200203000-00014

[22] Scholtens PAMJ, Alles MS, Bindels JG, van der Linde EGM, Tolboom JJM, Knol J. Bifidogenic effects of solid weaning foods with added prebiotic oligosaccharides: a randomised controlled clinical trial. Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition. 2006;42(5):553–559. https://doi.org/10.1097/01.mpg.0000221887.28877.c7

[23] Muir JG, Shepherd SJ, Rosella O, Rose R, Barrett JS, Gibson PR. Fructan and free fructose content of common Australian vegetables and fruit. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 2007;55(16):6619–6627. https://doi.org/10.1021/jf070623x

[24] Monash University. Monash FODMAP Blog: “Update: Bananas re-tested!”. 2017 May 16. https://www.monashfodmap.com/blog/update-bananas-re-tested/

末岡 啓吾

末岡 啓吾

パーソナルトレーニングジム「PriGym」代表トレーナー。
博士(理学)・NSCA認定トレーナー・パワーリフティング元日本記録保持者。
科学と実践の両軸で、一人ひとりの成長を支えます。