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麹菌の効果を総まとめ|腸活・美肌・ダイエットまで科学的にやさしく解説

日本の食卓に欠かせない味噌や醤油、甘酒。これらの伝統的な発酵食品の風味と機能を生み出す中核的な存在が「麹菌(こうじきん)」です。

最近では「腸活」や「菌活」の文脈で注目を集める麹菌ですが、その健康や美容への効果については、科学的な根拠レベルにばらつきがあり、誤解されている点も少なくありません。

この記事では、麹菌の基本的な知識から、最新の科学的研究(ヒトでの試験、動物実験、試験管内研究)で示唆されている可能性、そして安全で効果的な摂り方まで、専門的な視点も交えてやさしく解説します。

この記事のポイント

  • 麹菌は日本の「国菌」にも指定される安全なカビ(真菌)の一種です[4]。
  • 麹菌そのものより、麹菌が生成する「酵素」や「代謝物(アミノ酸、ペプチド等)」が健康への主な作用主体と考えられています[4]。
  • 腸内環境や免疫サポートへの影響は、発酵食品全体の摂取(ヒト研究[1])や、麹関連産物の摂取(動物研究[2,8])で可能性が示唆されています。
  • 「ダイエット」「精神安定」に関する効果は、主に動物実験や基礎研究の段階であり、ヒトでの効果はまだ限定的です[7,9]。脂質低下などの一部はヒト試験で示唆がありますが、食品・対象が限定的です[14]。
  • 「美白効果」で知られるコウジ酸は、化粧品(外用)での知見であり、経口摂取(食べる)ことによる美白効果は確認されていません[3,13]。
  • 麹菌や酵素はpHと加熱時間に依存して50–65℃付近から活性低下(長時間加熱で失活が進行)しますが、発酵で生まれた代謝物(アミノ酸など)は加熱しても残るため、調理法によって期待できる効果が異なります(本文で詳述)。
  • 摂取時は「塩分」「糖分」「アルコール」の量に注意が必要です。脂質代謝への良影響があっても、過剰摂取は逆効果になり得ます[14]。

麹菌とは?—その正体と他の菌との違い

麹菌の正体(Aspergillus oryzae

麹菌とは、学名を Aspergillus oryzae(アスペルギルス・オリゼー)といい、食品発酵に用いられる糸状菌(カビ)の一種です[4]。

「カビ」と聞くと悪いイメージを持つかもしれませんが、麹菌は1000年以上にわたり日本の食文化を支えてきた安全で有益な菌であり、2006年には日本醸造学会によって「国菌」に認定された歴史的文脈が紹介されています[4]。

麹菌は、米、麦、大豆などの穀物上で増殖し、その過程で強力な「酵素」を大量に生産します。

  • アミラーゼ(デンプンを糖に分解)
  • プロテアーゼ(タンパク質をアミノ酸に分解)
  • リパーゼ(脂質を分解)

これらの酵素が、食品の「甘み」や「うま味」を引き出し、保存性を高める役割を担っています[4]。

「麹」と「糀」の違いは?

どちらも「こうじ」と読みますが、使われる原料に由来する使い分けがあります。

  • : 伝統的に、米・麦・大豆など様々な穀物から作られる「こうじ」全般を指す漢字です。(例:麦麹、豆麹)
  • : 主にに麹菌を生やした場合に使われる漢字です。米粒に菌糸が花のように咲く様子から、この字が作られたと言われています。

現在では厳密な使い分けはありませんが、米から作られた「米こうじ」を指して「糀」と書くことが多い傾向にあります。

乳酸菌やビフィズス菌との違い

腸活でよく聞く乳酸菌やビフィズス菌と、麹菌は何が違うのでしょうか。

最大の違いは「生物分類」です。

  • 麹菌: 真菌(カビ、酵母の仲間)。酸素を必要とし、主に食品を発酵させる「スターター」として働きます[4]。
  • 乳酸菌・ビフィズス菌: 細菌(バクテリア)。多くは酸素が少ない環境(腸内など)を好み、プロバイオティクスとして腸内で活動することが期待されます[1]。

麹菌は、主に食品の「製造段階」で酵素の力を使って栄養素を分解・生成する役割がメインです[4]。

麹菌が関与する主な発酵食品

麹菌は、その強力な酵素の力で、多種多様な日本の伝統的発酵食品を生み出してきました。

  • 甘酒(米麹甘酒): 米のデンプンを麹菌のアミラーゼが糖化することで、砂糖不使用でも強い甘みが生まれます[8]。
  • 味噌: 大豆と米(または麦)に麹菌と塩を加えて発酵・熟成させます。プロテアーゼが大豆タンパクをアミノ酸(うま味)に変えます[4]。
  • 醤油: 大豆と小麦に麹菌を生やし(醤油麹)、塩水中で酵母や乳酸菌と共に発酵・熟成させます。
  • みりん: もち米と米麹、焼酎(またはアルコール)を原料とし、糖化と熟成によって深い甘みと風味を生み出します。
  • 酒(日本酒): 米と米麹、水を原料に、麹菌による糖化と、酵母によるアルコール発酵を同時に行う「並行複発酵」で作られます[4]。
  • 塩麹: 米麹に塩と水を加えて発酵させた調味料。麹菌の酵素が肉や魚のタンパク質を分解し、柔らかくしたり、うま味を引き出したりします。

【注意】「酢」の製造プロセスにおける役割

酢(米酢や穀物酢)の製造は、麹菌だけでは完結しません。主に3段階のプロセスを経ます。

  1. 糖化: 麹菌(A. oryzae)が米や穀物のデンプンを糖に変える。
  2. アルコール発酵: 酵母(サッカロマイセス属)が糖をアルコール(エタノール)に変える。
  3. 酢酸発酵: 酢酸菌(アセトバクター属など)がアルコールを酢酸に変える。

つまり、酢の主成分である「酢酸」を作る主役は酢酸菌であり、麹菌はあくまでその前段階の原料作りを担っています。

麹菌と発酵食品の健康・美容への可能性【科学的根拠と限界】

麹菌が関わる食品や成分について、様々な健康・美容効果が期待されていますが、その科学的根拠(エビデンス)の強さには差があります。ヒトでの確証が得られているものはまだ少なく、多くは動物実験や試験管内(in vitro)での研究段階である点に注意が必要です。

腸内環境への影響(ヒト・動物研究)

  • ヒトでの研究: 発酵食品(麹食品だけでなくヨーグルトやキムチなども含む)を豊富に摂取する食事介入が、健康な成人の腸内細菌の多様性を高め、免疫系の炎症マーカーを低下させたと報告されています[1]。
  • 動物での研究: 米麹や酒粕由来の混合(sake cake + rice malt)や甘酒など、麹関連産物の摂取で、腸内フローラの変化・粘液(ムチン)増加など腸管機能をサポートする所見が報告されています[2,8]。

重要:ヒトでの直接的介入で「麹単独」の効果を厳密に切り出した研究は限られます。発酵食品の食事パターンとしての効果が先行して示されています[1]。

免疫サポートの可能性(ヒト・動物研究)

腸内環境と免疫機能は密接に関連しています。麹関連産物の摂取は、動物実験で粘膜バリアや腸内代謝物の変化を通じた免疫調節の可能性が示唆されています[2,8]。ヒトにおいては、発酵食品を多く含む食事で炎症マーカーが改善する所見があり[1]、ただし麹菌単独の免疫「増強」効果は現時点で確立していません。

美肌・美白効果の誤解(外用と経口摂取の違い)

  • コウジ酸(Kojic Acid): 麹菌が発酵過程で生産する代謝物の一つに「コウジ酸」があります。
  • 外用(塗布)効果: コウジ酸はメラニン生成を抑制する作用が認められ、医薬部外品の美白有効成分として外用剤に用いられています[3]。臨床試験でも、コウジ酸配合外用の有用性が示された報告があります[13]。
  • 経口摂取(食べる)効果: これはあくまで肌に塗布した場合の知見であり、麹食品を食べる(経口摂取)ことで同様の美白効果が得られるという科学的根拠は乏しいのが現状です[3]。

体重管理(ダイエット)への期待(主に動物研究/一部ヒト)

麹処理原料や麹抽出物の投与で、動物モデルにおいて体脂肪や代謝関連指標の改善が報告されています[7]。一方、ヒトでは、A. oryzae 発酵のコチュジャン補助食品により血中脂質の低下が示唆された無作為化試験がありますが、対象や製品が限定的で一般化には注意が必要です[14]。

その他の可能性(抗酸化・精神安定など)

  • 抗酸化作用: 甘酒など麹関連産物の条件差により、酸化ストレス指標や代謝プロファイルが変化するマウス研究があります[8]。
  • 精神安定作用: 米麹抽出物やエルゴチオネインの投与で、不安様行動・痛み様行動の軽減が示唆されたマウス研究がありますが、ヒトのストレス軽減や精神安定に直結させるのは早計です[9]。

麹菌を上手に摂る方法と注意点

作用の主体:「生菌」か「酵素」か「代謝物」か

麹菌の効果を期待する際、「何を」期待するかで調理法が変わります。

麹菌自体(生菌)や、麹菌が作る「酵素」(アミラーゼ、プロテアーゼなど)は熱に弱く、多くの条件で50–65℃付近から活性低下が進み、加熱時間に応じて失活が進行します[12]。一方、発酵過程で酵素によって作り出された「代謝物」(アミノ酸、ペプチド、有機酸、ビタミン類など)は、加熱しても比較的安定しています。

したがって、目的に応じた使い分けが重要です。

  • 酵素の力を期待する場合(例:塩麹で肉を柔らかくする、甘酒の酵素を摂る)
    加熱しないか、60℃未満の温度調理に留める。
  • 代謝物の栄養を期待する場合(例:味噌汁、醤油を使った煮物)
    加熱しても可(アミノ酸やペプチド等は摂取できる)。

麹関連食品の比較と目安(テキスト表)

発酵食品主な作用・成分麹菌・酵素の状態摂取時の主な注意点
甘酒(米麹)ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群酵素活性あり(非加熱・低温調理品)。菌は失活も。糖質が多いため、飲み過ぎに注意(血糖)。[8]
味噌アミノ酸、ペプチド、イソフラボン多くは熟成・加熱工程で菌・酵素ともに失活塩分が高い。過量は高血圧リスク。
醤油アミノ酸、有機酸菌・酵素ともに失活塩分が高い。
塩麹酵素(プロテアーゼ等)、アミノ酸非加熱時は酵素活性あり。加熱で失活塩分あり。調味料として適量使用。
みりん(本)糖類、アミノ酸菌・酵素ともに失活糖質アルコールを含む。
酒(日本酒)アルコール、アミノ酸菌・酵素ともに失活アルコール飲料。適量を。[4]

麹菌サプリメントの選び方

発酵食品の塩分や糖分を避けたい場合、サプリメントも選択肢になります。

サプリメント選びのチェックリスト

乳酸菌(細菌)と異なり、麹菌(真菌)は「CFU(菌数)」での単純比較が不適切です。以下の点を基準に選びましょう。

  • 酵素活性の保証: 「アミラーゼ活性〇〇U」など、酵素の力価(活性度)が明記されているか。
  • ヒト試験の実績: その製品(または主要成分)で、ヒトでの飲用試験が行われているか[14]。
  • 安全性評価: EFSA の QPS は原則として 糸状菌(filamentous fungi)を対象外とするため、A. oryzaeQPS 付与なし(No QPS)。用途別(例:食品酵素)の個別評価と長年の使用実績の提示があるか[11]。
  • 原料・添加物: アレルゲン(原料が大豆や小麦由来でないか)や不要な添加物の有無。

安全上の注意点(リスク情報)

麹菌は非常に安全性の高い菌ですが、食品として摂取する際には以下の点に留意してください。

  1. 塩分・糖分・アルコール: 味噌・醤油は塩分、甘酒・みりんは糖質、酒・みりんはアルコールが多い。健康効果を期待して過剰摂取すると、高血圧や肥満、肝機能障害などのリスクを高めます[14]。
  2. アレルギー: 原料となる大豆小麦(醤油・麦味噌)のアレルギーに注意。稀に、アスペルギルス属に対する過敏症の可能性もゼロではありません。
  3. 生麹の取り扱い: 免疫機能が著しく低下している方や妊娠中の方は、非加熱の「生麹」や自家製の発酵食品の摂取について、雑菌汚染リスクも考慮し、必要に応じて医師に相談を。

麹菌に関するよくある質問(FAQ)

麹菌は加熱で死ぬと、効果はなくなりますか?

期待する効果によります。麹菌そのもの(生菌)や、塩麹・生甘酒に含まれる酵素(アミラーゼ、プロテアーゼなど)は熱に弱く、条件により差はありますが、一般に 50–65℃付近から活性低下が進み、加熱時間や pH に依存して失活が進行します[12]。一方、味噌や醤油に含まれるアミノ酸、ペプチド、有機酸といった発酵代謝物は、加熱しても比較的安定です。

注:温度データ[12]は固定化 α-アミラーゼ(A. oryzae)の条件で得られたもので、製品・配合・pH により幅があります。実調理では“低温・短時間”を心がけると酵素活性を保持しやすくなります。

麹菌とコウジ酸は同じですか?美白に関係しますか?

麹菌は「微生物(カビ)」、コウジ酸は「麹菌が作る化学物質」です。コウジ酸にはメラニン生成を抑える作用があり、化粧品(塗り薬)として肌に塗る(外用)ことで美白効果が認められています[3,13]。しかし、麹食品を食べる(経口摂取)ことで肌にコウジ酸が届き、同様の美白効果が得られるという科学的根拠は乏しいのが現状です[3]。

麹菌は生きて腸まで届きますか?

ほとんど届きません。麹菌は胃酸に弱く、また製品化の段階(加熱殺菌、高塩分環境など)で多くが失活しています。FAO/WHO はプロバイオティクスを「十分量投与で宿主に健康便益を与える生きた微生物」と定義します[10]。EFSA の QPS は原則として 糸状菌(filamentous fungi)を対象外のため、A. oryzae は QPS 付与の対象外(No QPS)です。食品酵素など 用途別の個別意見で安全性が評価され、長年の使用実績が考慮されます[11]。そのため、主に発酵過程で生まれる「酵素や代謝物」の恩恵(バイオジェニックス/ポストバイオティクス)を期待するのが妥当です[4]。

参考文献

[1] Wastyk HC, Fragiadakis GK, Perelman D, Dahan D, Merrill BD, Yu FB, et al. Gut-microbiota-targeted diets modulate human immune status. Cell. 2021;184(16):4137–4153.e14. https://doi.org/10.1016/j.cell.2021.06.019

[2] Kawakami S, Ito R, Maruki-Uchida H, Kamei A, Yasuoka A, Toyoda T, et al. Intake of a mixture of sake cake and rice malt increases mucin levels and changes intestinal microbiota in mice. Nutrients. 2020;12(2):449. https://doi.org/10.3390/nu12020449

[3] Scientific Committee on Consumer Safety (SCCS). Opinion on Kojic acid (SCCS/1637/21) — Final version (15–16 Mar 2022) & Corrigendum (10 Jun 2022). European Commission; 2022. https://health.ec.europa.eu/system/files/2023-08/sccs_o_259.pdf

[4] Machida M, Yamada O, Gomi K. Genomics of Aspergillus oryzae: learning from the history of Koji mold and exploration of its future. DNA Research. 2008;15(4):173–183. https://doi.org/10.1093/dnares/dsn020

[5] Matsuo M. Low-salt O-miso produced from Koji fermentation of oncom improves redox state and cholesterolemia in rats more than low-salt soybean-miso. Journal of Nutritional Science and Vitaminology (Tokyo). 2004;50(5):362–366. https://doi.org/10.3177/jnsv.50.362

[6] de Castro RJS, Sato HH. Protease from Aspergillus oryzae: biochemical characterization and application as a potential biocatalyst for production of protein hydrolysates with antioxidant activities. The Scientific World Journal. 2014;2014:372352. https://doi.org/10.1155/2014/372352

[7] Park S, Lee J-J, Shin H-W, Jung S, Ha J-H. Effect of soybean and soybean koji on obesity and dyslipidemia in rats fed a high-fat diet: a comparative study. International Journal of Environmental Research and Public Health. 2021;18(11):6032. https://doi.org/10.3390/ijerph18116032

[8] Nakano H, Kitagawa E, Yamamoto N, Kinoshita M, Uemura M, Kamakura R, et al. Effects of amazake produced with different Aspergillus on microbiota and metabolites in mice. Foods. 2023;12(13):2568. https://doi.org/10.3390/foods12132568

[9] Piriyaprasath K, Murakami T, Watanabe K, Sato T, Shimizu T, Kizaki H, et al. Preventive roles of rice-koji extracts and ergothioneine on anxiety- and pain-like behaviors under psychophysical stress in mice. Nutrients. 2023;15(18):3989. https://doi.org/10.3390/nu15183989

[10] Joint FAO/WHO Working Group. Guidelines for the Evaluation of Probiotics in Food. 2002. 厚生労働省所蔵版(公的アーカイブ): https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000197343.pdf

[11] EFSA Panel on Biological Hazards (BIOHAZ). Update of the list of qualified presumption of safety (QPS) recommended microbiological agents for safety risk assessments carried out by EFSA. EFSA Journal. 2025;23(1):e09169. https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9169

[12] Raviyan P, Zhang Z, Feng H. Thermal stability of α-amylase from Aspergillus oryzae immobilized on PVA gel. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 2003;51(24):5462–5466. https://doi.org/10.1021/jf020906j

[13] Lim JT. Treatment of melasma using kojic acid in a gel containing hydroquinone and glycolic acid. Dermatologic Surgery. 1999;25(4):282–284. https://doi.org/10.1046/j.1524-4725.1999.08236.x

[14] Lim JH, Kim JY, Kwon O, Kim MK, Cho YJ, Shin DH, et al. Supplementation with Aspergillus oryzae-fermented kochujang reduces blood lipid levels in overweight and obese adults: a 12-week randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial. Food Chemistry. 2015;172:30–37. https://doi.org/10.1016/j.foodchem.2014.09.020

末岡 啓吾

末岡 啓吾

パーソナルトレーニングジム「PriGym」代表トレーナー。
博士(理学)・NSCA認定トレーナー・パワーリフティング元日本記録保持者。
科学と実践の両軸で、一人ひとりの成長を支えます。